胃がんリスク検診 igan-risk
品川区胃がんリスク検診を受けましょう
当院では、品川区役所にて実施されている「胃がんリスク検診」を推奨しております。
品川区胃がんリスク検診の対象者
年度内に50・55・60・65・70・75歳になる品川区民の方を対象とします。
近年多くの病院で普及し始めた「胃がんリスク検診」ではございますが、現在は多くの市区町村で「胃がんリスク検診」を実施しており、より負担の少ない価格で検診を受けることがでます。
品川区以外にお住まいの方も、お住まいの地域にて実施されている検診を是非ご利用ください。
詳しくは《品川区役所公式HP》をご覧ください。
品川区役所での胃がんリスク検診費用について
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- 一般的な病院
(自費診療の場合) - ¥4,000〜5,000
- 一般的な病院
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- 品川区胃がんリスク検診
(区役所発行の受診券ご利用の場合) - ¥700
- 品川区胃がんリスク検診
※ 検診対象となる方には、6月初旬頃に区役所より受診券等を郵送されますので、「品川区胃がんリスク検診」を希望させる際は、ご来院の際にご持参ください。
胃がんリスク検診とは
「胃がんリスク検診」とは、バリウムやX線などを使用した胃がんを直接的に発見する胃がん検査とは違い、現在の患者様の胃の状態を血液検査によって検査をし、将来胃がんが発生しやすい(リスクがある)かどうかを調べる検査です。
現在、胃がんは日本人の死亡原因でも多く挙げられる日本人に多い病気ですが、「胃がんリスク検診」によって早期発見へとつなげることができ、胃がん治療へと役立てる事ができます。
胃がんリスク検診内容
近年、胃がんの発症原因の多くが「ピロリ菌」への感染である事が証明されました。
胃に「ピロリ菌」が長い間感染した状態でいると、胃の粘膜に炎症(慢性胃炎)が起きます。
胃の炎症が進行すると、胃酸を出す胃線という所がひどく縮小し、胃粘膜が薄くペラペラな状態になり、「萎縮性胃炎」になります。
「慢性胃炎」や「萎縮性胃炎」の状態で放置すると、将来的に胃がんが発生する確率は高まります。
このように胃がんの発症には「ピロリ菌」への感染が深く関わっていることから、下記の検査にて胃がんリスク検診を行います。
「胃がんリスク検診」の検査では、患者様の血液(血液検査)から以下の2項目を検査し、胃がんになりやすいかを調べます。
ペプシノゲン検査
胃粘膜の萎縮の程度を調べるために、胃から分泌されている消化酵素ペプシンの元となるペプシノゲンという物質の血中濃度を測定します。
ヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査
ピロリ菌に感染しているかどうかを調べます。
胃がんリスク検診結果の判定について
ABC分類表(A~Dの4グループに分類されます)
ヘリコバクター・ピロリ抗体(HP抗体) |
|||
(ー)陰性 |
(+)陽性 |
||
血中ペプシノゲン値 (PG値) |
(ー)陰性 |
A群 |
B群 |
(+)陽性 |
D群 |
C群 |
※ 「D群」は胃粘膜の萎縮が進みすぎてピロリ菌も住めなってしまった状態です。
分類表による発生リスクについて
胃がんの発生リスク |
精密検査の必要性 |
|
A群 |
リスクは極めて低い |
不要 |
B群 |
年率0.1% |
必要 |
C群 |
年率0.2% |
必要 |
D群 |
年率1.25% |
必要 |
検査結果後は胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けましょう
胃がんハイリスク群という結果が出た場合、胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けずにピロリ菌の除菌治療だけで済ませてしまうと、胃がんや胃潰瘍などの胃疾患を見逃してしまう可能生が非常に高くなります。
また、除菌治療は胃の萎縮や胃炎が既に発症している胃がすぐに正常化するものではないので、胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けて胃の状態を把握した上で適切な治療を受けなければなりません。
胃の萎縮や胃炎などの状態で放置してしまうと将来的に癌化してしまう可能性がある為、定期的な胃内視鏡検査(胃カメラ)は必要な検査となります。
それぞれの群によって、胃内視鏡検査(胃カメラ)を定期的に受けていただきたい頻度が変わりますので、詳細は診察時にご説明させて頂きます。
検査料金について
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- 自費診療の場合
- ¥4,320
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- 品川区胃がんリスク検診
(区役所発行の受診券ご利用の場合) - ¥700
- 品川区胃がんリスク検診